世界地図(ガーナ)

・国名:ガーナ共和国(Republic of Ghana)
・首都:アクラ
・面積:238,537km2
・人口:3,412万人
・言語:英語、各民族語
・GDP:763.70億米ドル

ガーナの主要産業は農業であり、GDPの約20%、雇用の約半数を占めています。主要輸出品としては金、石油、カカオ豆が上位を占めていますが、いずれも国際市況や天候の影響を受けやすいという課題があります。

外務省ホームページより)

カカオ生産


カカオ豆生産量:1,108,662 トン

(2022年; FAOSTATデータより)

ガーナの気候は南部は高温多湿の熱帯性気候、北部は比較的乾燥した熱帯サバナ気候に属します。
カカオ生産は生産量世界第二位、年間取引額は2000億円を超える国の一大産業ですが、個々の生産はカカオ生産に適した気候の南部を中心に家族単位の小規模農家がほとんどです。
ガーナのカカオは政府機関「ココボード」(COCOBOD)が生産・流通を管理しており、政府の認証を受けた企業でなければ直接輸入することはできません。児童労働や貧困等の問題が叫ばれる中、各国政府や国際機関が支援に乗り出していますが、カカオ豆輸入量の約7割をガーナに頼る日本も政府機関やNPO、民間の企業や金融機関が協力してガーナ政府と交渉し、融資の実施や児童労働撤廃に向けた取り組みを進めています。

(参考:JICAACEホームページ)

ガーナ地図

ガーナ産カカオを使用した Bean to Bar チョコレート

ACE「ANIDASOƆ(アニダソ)チョコレート」(製造:株式会社クラウン製菓)

ガーナのカカオ生産地で子どもたちが安心して教育を受け健やかに成長できるように、2009年から児童労働のないコミュニティづくりを実施してきた「特定非営利活動法人(認定NPO法人)ACE」。
団体設立25周年の節目に、連携してきたパートナーの方々と共に作り上げられたのが「アニダソチョコレート」です。
「アニダソ」はガーナの主要言語であるチュイ語で「希望」の意味。ACEが2009年から実施する「スマイル・ガーナ プロジェクト」を通じ、児童労働を予防・是正する仕組みを取り入れたエリアからカカオを調達。さらに販売価格のうち1枚あたり500円が寄付金となりガーナのカカオ生産コミュニティで児童労働をなくすための活動に使われるという、サステナブルな取り組みに関われるチョコレートです。
八丁味噌が隠し味として使われていてコクと深みがあり、カカオ感もしっかりと感じられますが、ミルクチョコレートの甘さやまろやかさで食べやすさもある一品です。

L’atelier de Kanaru chocolat「les tablettes: Mpraeso Amanfrom, Ghana」

L'atelier de Kanaru chocolat(ラトリエ・ドゥ・カナルショコラ)は茨城県の取手市に工房を構える Bean to Bar メーカー。
代表の増田さんは学生時代からガーナのカカオ生産地で農家さんと活動を共にしたり、卒業後はカカオ専門商社に入社し輸入・販売、さらにはチョコレートの製造に携わったり、チョコレート生産の上流から下流まで、カカオを軸に様々な経験をされてきた方です。
「les tablettes: Mpraeso Amanfrom, Ghana」はフラッグシップのタブレットショコラ。
ガーナのカカオは政府が管理していて地域を指定して輸入したり農家さんと直接取引をしたりすることは難しいのですが、増田さんが活動されてきた「エンプレーソ・アマンフロム村」で築き上げた関係性をベースに、ガーナの特定地域からのカカオの仕入れを実現しています。
フレーバーはカカオ感やナッティな香りが前面に出てきつつ、ミドル以降は爽やかなフルーツを思わせる酸味が広がる味わい。非常に食べやすい風味で、ガーナの農家さんに想いを馳せながらゆったりと味わいたい1枚です。

2U chocolate「Spicy BITTER」

トリニダード・トバゴのカカオとガーナのカカオをブレンドして使用。
ウッディな香りが鼻に抜け、クローブのようなスパイス感やナッティな旨味とコクも広がります。
樽香を思わせる雰囲気もあるため、ウイスキーとのペアリングにも人気の Bean to Bar チョコレートです。
Spicy BITTER
カカオ産地のご紹介