世界地図(エクアドル)

・国名:エクアドル共和国(Republic of Ecuador)
・首都:キト
・面積:256,000km2
・人口:1826万人
・言語:スペイン語(他にケチュア語、シュアール語等)
・GDP:1,187億米ドル

エクアドルの主要産業は鉱工業で、原油が輸出の約5割を占めます。また、気候や地形の多様性を活かした農業や水産業も盛んで、バナナ、カカオ、コーヒー、サトウキビ、水産加工品(主にエビ)等が輸出されています。

外務省農林水産省ホームページより)

カカオ生産


カカオ豆生産量:337,149 トン

(2022年; FAOSTATデータより)

エクアドルは南北に連なるアンデス山脈により、太平洋に面した海岸地方(コスタ)、中央アンデス地方(山岳地帯のシエラ)、東部熱帯低地(アマゾン地域のオリエンテ)およびガラパゴス(太平洋上)の4つの気候区に分けられます。
カカオは熱帯気候である海岸地方で多く栽培されていますが、東部のアマゾン地域でも生産が行われています。
基本的には小規模農家での生産であるものの、国からほぼ全県に対して支援がなされていることもあり生産量は多く、またアリバ種等エクアドル固有の品種が特徴的なフレーバーを有していることから、質、量の両面で注目されるカカオ生産国の一つです。

(参考:農林水産省独立行政法人国際協力機構ホームページ)

エクアドル地図

エクアドル産カカオを使用した Bean to Bar チョコレート

Pump Street CHOCOLATE「Ecuador 85%」

Pump Street CHOCOLATE(パンプストリート・チョコレート)はイギリスのクラフトチョコレートメーカー。
クリス・ブレナンとジョアンナ・ブレナンの父娘が2010年11月に、イギリス東部海岸沿いのサフォーク州オーフォード村、Pump Street 1番地に家族経営の小さなベーカリーカフェを立ち上げたところからスタートし、2012年にペストリー部門としてクラフトチョコレート製造を開始しました。
カカオや原料に対するこだわりはもちろん、ベーカリーで焼いたパンをパン粉にしてチョコレートに練り込むなど、独創的なチョコレートのラインナップも魅力的なメーカーです。
「Ecuador 85%」はハシエダリモン農園のアリバ種カカオを使用した一品。
ナッティな香りとしっかりとした旨味、ミドルからはフルーティな酸味とフローラルな香りが華やかに広がります。
カカオ分85%ながら苦味と渋味は少なく、口当たりは非常になめらか。
エクアドル固有のアリバ種カカオをダークチョコレートで存分に楽しめる Bean to Bar チョコレートです。

Noel Verde「パッハリート プレミアムエディション」

Noel Verde(ノエルベルデ)は有機農業技術者でカカオエクスプローラーでもある高橋力榮さんが2018年に立ち上げたチョコレートブランド。
高橋さんは大学卒業後の海外遊学をきっかけ有機農業の世界に入ることを決意。国内での就農後、2008年に大規模農場の経営を学ぶため南米エクアドルに家族と移住。その中でエクアドル固有種のカカオに惚れ込み、カカオ加工品を日本に輸出する事業を経てチョコレートブランドの立ち上げに至りました。
農家さんが品質の良いカカオ豆を生産できるよう栽培技術や発酵技術などを無償で指導するなど、エクアドルのカカオ生産に積極的に貢献されています。
「パッハリート プレミアムエディション」はエクアドルの固有種であるパッハリート種カカオを使用した Bean to Bar チョコレート。
トップはおだやかなカカオ感、ミドルからはじわじわとイチゴを思わせるフルーティ香と酸味が広がり、後味にかけてはフローラル香もフワッと鼻に抜けていきます。
パッハリート種のカカオ豆を36ヶ月間寝かせたことで現れたフレーバーということで、カカオの素材としての面白さを感じられる一枚です。

2U chocolate「Arriba」

エクアドルのアリバカカオを使用。
前面に感じられるフローラル香は甘い雰囲気を伴っており、花の蜜のような印象。
八角のような甘いスパイス感、アーモンドを思わせる旨味もあり、フローラルな香りを中心に個性的なフレーバーが感じられる Bean to Bar チョコレートです。
Arriba